新聞配達員とぽんちゃんの不思議なコラボ

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こんにちは!ぽんちゃんです。

今日は無職だった頃の不思議な体験を書いてみました。

 

 

ドンドン!
「〇〇新聞で~す!話だけでも聞いて下さいよ~」
新聞勧誘員がウチにやってきた。
ドアを開けるとソコには営業スマイルを浮かべた若い男が立っていた。
「お兄さん新聞契約して下さいよ~」
ヘラヘラしながら私の顔色を伺う若者

たまたま暇だったので
「彼の勧誘マニュアルに踊らされてみるか」
と思わせブリな態度で話を聞く事にした。
でも勧誘に必死なトークばかりで特に面白い話も聞けず、段々彼と一緒の輪に居る自分が恥ずかしくなってきたので

「じゃあ私を笑わせる事が出来たら契約しますよ」
と若者に最後のチャンスを与える事にした。

若者はしばらく考えた後
「それは無理です!じゃあコウしませんか?名義だけ貸して下さい。後は私が明日にでもキャンセルしときますから。 早い話、今日契約してクーリングオフで明日キャンセルするという事です。
これなら私も形だけですけど今日契約を取ってきた事になりますし、会社に帰る事が出来ます。それにアナタも新聞取らなくて済みます。だからお願いします。」
と得意げに恩着せがましく仕切りはじめた。

以前、何回か新聞勧誘員に名義だけ貸してキャンセルしてもらった事があったので、
まーいつものヤツか程度に思い、絶対にキャンセルする事を約束させ名義を貸してあげた。

そして数日後

なんとウチの玄関に新聞が置かれてるではないですか。
(ウチの郵便受けは玄関の扉に直接差し込むタイプです。)

あれ?おかしいな
等と思いつつ、頭をよぎる若者の顔
それと同時に騙された事に気づく

「あららら~洗剤やタオル無しで契約しちゃった!」

 

 

そんなキッカケで取りだした新聞
朝刊ってめちゃめちゃ朝が早いって知ってますか?
なんか朝の5時とかに配られてるんですよ。
私はそんなの全然知らなくて最初の頃は毎回玄関に差し込まれる新聞音に驚かされてたんですよ。
恐らく、つ のだじろうもトキワ荘で私と同じ恐怖を味わって恐怖新聞を思い付いたに違いありません!
それ位、いきなり差し込まれる新聞の音って恐ろしい物なんですよ!


そんなある日の早朝、缶コーヒーでも買いに行こうと玄関でクツを履いていました。
すると、誰かがウチの玄関目指して歩いてくる気配がするではないですか!
私はスグに気がつきましたね
「新聞配達人がまた驚かしにきたんだ」と。

とりあえず、今日は新聞音に驚かなくて済んだな。と安心し配達員が新聞配ってどこかへ行くまで気配を消し玄関に座って待つことにしました。

ガサゴソ・・・スッ
私の目の前に突如現れる新聞

そして気が付くと、私は無我夢中で新聞を力いっぱい引っこ抜いていました。配達員の手の感触を感じながら・・・
題して、マッハ抜き !
すると扉の向こう側から

「う、うわあっ!」

という女性の野太い悲鳴声
いきなり新聞が家に吸い込まれて行ったのでかなり驚いた模様です。
恐らく、素手でアツアツのコロッケをつかんだようなリアクションもしているハズ。

予想以上のリアクションの大きさに満足感に浸ってしまった私 
と同時に「これを私のライフワークにしよう!」と決意

 

次の日

彼女→新聞を差し込む
私→それを力いっぱい引っこ抜く
彼女→「うわあっ!」
私→「ププッ」

 

そのまた次の日

彼女→新聞を差し込む
私→それを力いっぱい引っこ抜く
彼女→「うわあっ!」
私→「ププッ」

あまりの楽しさに3日目からは、玄関に椅子を持ちだし部屋を暗くして待ち伏せする始末。たまたま暇だったのでね。

 

そして4日目

彼女→新聞を差し込むフリをして差し込まない
私→見事に空振る。思わず「あ!」
彼女→「うふふふふ」

 

そうです!彼女は学習してきたんです!
彼女の応戦という意外な展開にうれしくなる私

それで次の日、試しに
「まだ3勝1敗で私の勝ちですよ」
とメモ用紙に書き扉に貼っておきました。

メモを見た彼女は
「うふふふふ」と笑っていました。どうやら笑い上戸っぽいです。
調子に乗った私はメモでも攻める事に

メモは最初の方
「トマトって好きな人の事を考えて赤くなったんだって」
とか不思議ちゃんキャラクターで攻めていたんですが、段々と彼女の酒のツマミになるような家主を演じる事にしました。たまたま暇だったのでね。

 「明日は隣の家主と対決だ!」

 「とんがりはスネオ?」

 「地球は丸くない」

等がチョットだけ笑ってくれました。

 

でも、「いつも配達ご苦労様です。これ差し入れです↓」
と書いたメモの下に、わざわざポカリスエット500mlペットボトルの中にコーヒー牛乳を詰め替えて置いといたんですが、さすがにコレは持って行ってくれませんでした。

 

で、肝心の対決なんですが、私は受け取り口を手で押さえて新聞を差し込めなくしたり、2日居留守を使い3日目に引っこ抜いたりとかしてたんですが彼女は違いました。
彼女かなりオテンバガールです。

受け取り口に木の枝や葉っぱ等を入れてきたりするんですよ。
いつの間にか私の家をゴミ箱扱いですよ!
他にも新聞で綱引きみたいな事もしました。 
そして極めつけが受け取り口に手を入れてきたんですよ。手ですよ手!
こんな顔も知らないどこの誰かも解らないような奴の家の中に手を入れてくるんですよ。
考えられますか?恐い物知らずです。彼女キット前世アナグマ猟師です。
私も最初、手だとは気付かなくて思いっきり握ってしまいましたよ。
当然生き物入れてきたのかって焦りますよ。しかも彼女の手かなり暴れてるんですよ。
思わず握った瞬間
「う、うわあっ!」
とか言ってしまいましたよ。こんなに大きな体をしているのに・・・

 

そんなある日、
「彼女は一体どんな娘なんだろう」
という疑問が湧き、扉に備え付けられているのぞき穴からコッソリとのぞいて見る事にしました。

そこにいた娘は学生っぽい普通の女の子
なんかジャージみたいな動きやすい服装をしています。  
息を殺して観察し続けていると、その娘は郵便受けを見つめながら独りでニヤニヤしています。
今日の作戦を考えている様子です。
私はこの独りでニヤニヤする彼女を見て何故か「気持ち悪い」と思いました。

独りでのぞき穴からコソコソ観察している私も十分に気持ち悪いんだけど、とにかく彼女を気持ち悪い(見た目ではないです)と思ったので、その日はのぞいた事を後悔しつつ、その日より抜き取りゲームをやめる事にしました。

そして翌日より郵便受けからは、何度も出たり入ったりしている新聞紙

 

警察呼びますよ!