こんにちは!ぽんちゃんです。
昔、義父にプレゼントした「鬼萩」の湯のみが欠けてしまったので「修復して欲しい」とお願いされました。
「鬼萩」とは山口県の「萩焼」の中でも特に粗い土で作った焼き物の名称で、湯のみなのに水漏れするといった欠陥商品のようなとんでもない特徴があります。
この水漏れを止めるにはスキマを茶渋でふさぐしかなく、ふさがるまでは気にせず気長に使い込むしかありません。
この自分で使い込んで完成させる「育てる湯のみ」という面倒さが「鬼萩」の良さでもあり、義父いわく自分で仕上げた愛着か、目地に詰まった茶渋の影響なのか、完成した「鬼萩」で飲むお茶は美味しくて落ち着くそうです。
そこまで愛用していただいているのなら何とかしたくなりますよね。
ということで「鬼萩」を送ってもらいました。
思っていた以上に欠けが小さすぎて思わず義父のことを可愛く思ってしまいました。
湯のみに愛着がある分、気になってしまうのでしょう。
「鬼萩」の裏は「素焼き」でかなりザラザラです。
使い始めはテーブルに傷がついてお茶が漏れ出る「鬼萩」
量産品と違ってちゃんとしていない分愛着が沸きますね。
たまたま相談した友人が偶然「金継ぎ」のDIYセットを持っていて無償で金継ぎしてくれることになりました。
友人に預ける事1カ月
欠けた「鬼萩」が金継ぎで復活。
金色の部分が「金継ぎ」です。
欠けた部分をうるしで埋めた後に真珠の金粉をまぶして固めるらしいのですが、この方法で割れた陶器なんかの修復も可能とのこと。
普通に修復されてて感動しました。
最後に
「金継ぎ」はあまり馴染みのない修復方法でしたが、金継ぎされた「鬼萩」を見るとなんか以前より湯のみとしてのレベルが上がったようでかっこいいなと思いました。
義父もすごく喜んでくれて「茶渋ふさぎ」の次に「金継ぎ」のエピソードまでついたオンリーワンの湯のみになってくれました。
友人に感謝!
物を大事にするのを見ると気持ちが良くなるぽんちゃんでした。